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ほのぼの○○……
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ジャラジャラ……

日野「リーチ……」
大江「あーっと、どうしようかなー。追っかけます」
日野「……うっ」
大江「ロ、ロンです! やった。部長さんからあがった!」
加茂「あれあれ、日野ちゃん、きょうは調子悪いね」
三輪「まあ、たまにはこんな展開もいいんじゃない?」
大江「またまたローン! 部長さん、これで3ラスじゃないですか!」
日野「…………」

よしみ「ひろみ、なんだよ! 話が違うじゃないか!」
ひろみ「あれ、よしみ。なんでわたしの制服きているの?」
よしみ「おまえがおいしいメンツだって云うから……大損こいたよ!」

ほのぼのとめはね……
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望月「文化祭おわると、すっかり秋ね〜……」
大江「そうだね。日が暮れるのが早くなったよね」
望月「おっと、わたしこっちの道だから……じゃあバイバイ」
大江「あ、もうちょっと一緒に行くよ」
望月「え?」
大江「えーと……暗いし、女の子ひとりじゃ危ないから……」
望月「……」
大江「どうしたの? ひとの顔をまじまじと」
望月「いや……大江くんも男らしいトコがあるんだなぁと。ちょっとドキっとしちゃった」
大江「そんな……」

不良1「ひゅーひゅーお二人さん。仲いいねえ」
不良2「財布を置いてってもらおうか」
不良3「ついでにそっちのかわいいお嬢さんにはお付き合い願おうかな」

大江(うわ……やばい展開……でも望月さんを守らなきゃ)
望月「大江くんは下がってて!」
大江「でも、ぼくもなにか……」
望月「また腕を折ることになっちゃうよ! いいから下がって!」

どすん! ばたん! ぼきぼきぼきっ 「うぎゃあああ〜〜〜」

大江(すごい、さすが望月さんだ、容赦がない……)
大江(ぼくも、ぼくも、なにか役に立たなくちゃ……!)

大江「わ……技ありー! あわせて一本、それまでぇ!」

ほのぼのとめはね……

大江「三輪先輩、ずいぶん熱心に携帯を見てますね」
三輪「うん、占いをね……」
大江「ぼくのも見てくださいよ」
三輪「何座よ」
大江「てんびんです」
三輪「えーと、天秤天秤……」
大江「どうですか」
三輪「おおっ、すごい! 恋愛運がここ10年で最強だって!」
大江「マジですか……占いって当たるんだ」
三輪「なになに! 心当たりあるの?」
大江「今週だけで二人から告白されました……」
三輪「ちょ! スゴいじゃん!」
大江「もし女に生まれていたら大江くんと付き合ってるよ……と二人から云われました」

ほのぼのとめはね……

ベッドで呆然とするゆかり。となりで加茂が煙草に火をつけた。

加茂「ふー……」
大江「……」
加茂「……よかったろ?」
大江「あ、はい……」
加茂「わたしが初めての相手だなんて幸せなヤツだ」
大江「ありがとうございます」
加茂「22にもなって経験ナシなんて、どんだけだよ」
大江「すいません……」
加茂「いいかげん望月のことは忘れろよ。相手は金メダリストで国民的スターだぞ」
大江「そんな……でも」
加茂「現実を見て、素直に楽しめっての。ほら、こんなふうにさ……」
大江「あっ……そこはヤバいです!」
加茂「ふふふ。すぐ元気になるな。もう一回か」
大江「お願いします」
加茂「一回につき、借金2万ずつ棒引きしてもらうけど、いいか?」
大江「ま……まじっすか……まぁ仕方がないですね……はぁはぁ」
加茂「こーゆーときだけ聞き分けがイイな。まったく男ってやつは……」
大江「すいません」
加茂「あとな、ひとつだけ、コトの最中に先輩先輩って叫ぶのやめろ。あれ萎える」
大江「でも、7年に渡ってスリこまれてますから……」
加茂「杏子って呼べよ。許すから」
大江「きびしいっすね……あ、そうだ! 望月さんって呼んじゃダメですか?」
加茂「……」
大江「あーっ、それ以上、歯を立てないでッ!……」

ほのぼのとめはね……

加茂「おーい、こっちだ」
大江「どうもお待たせしました。……ウェイトレスさんコーヒーください」
加茂「リクルートスーツが決まってるな。ばしっと」
大江「苦手です、ネクタイ」
加茂「そういうなよ。一生の安定を約束された生活とひきかえだろうが」
大江「そうですかね……」
加茂「まあ、なにはともあれ市役所に内定おめでとう! 乾杯!」
大江「コーヒーですけどね」

かちん!

大江「ところで、きょうはなんの用ですか? お金の無心なら、一応銀行でおろしてきましたけど」
加茂「おまえの計画性のよさと、人柄のよさには、ほんと頭がさがるな」
大江「あ……ありがとうございます?」
加茂「きっといい夫、いい父親になってくれることだろうよ、うん」
大江「はあ?」
加茂「しかも公務員だしな……わたしにはちょっと勿体なさすぎるかな」
大江「なんの話ですか」
加茂「……できた」
大江「…………」
加茂「四か月だ」
大江「……あの焼肉たべた日の一回だけで?」
加茂「一回じゃなかったろ。つぎの日の昼までホテルにいたじゃないか」
大江「…………」
加茂「指輪とかハネムーンとかは生活が落ち着いてからでいいよ。まずは籍だけ入れような」
大江(やられた……ぼくはいったい……望月さん……)

どうするゆかり…… ほのぼのとめはね……
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