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ほのぼの○○……
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 がしゃーん!

望月「うあっちっち!」
宮田「ちょッ、だいじょうぶ?」
望月「あーあ。やっちゃった。チョコこぼしちゃった」
宮田「だから湯せんのときは気をつけてって云ったのに……またイチからやり直しじゃーん」
望月「しーましぇーん。不器用な生徒で。えへへ」
宮田「最初にも云ったけどさ、売ってるチョコを渡したほうのがてっとり早くね?」
望月「それは……彼もはるばる大分から来てくれるわけだし……こちらとしても気合いをいれなければ」
宮田「やはり、そんなイケメンなわけ? 出張組の報告によれば」
望月「わざわざ二月のこんな日曜日を狙って来るぐらいだから、むこうも期待してるだろうしね……」
宮田「そっちの先輩がたにアドバイス願えばよかったのに。鈴高キャッツアイ」
望月「無理ッ! あの人たち、ぜったいチョコを手渡す現場までついてきちゃうから!」
宮田「だからって宮田庵の門を叩かなくても……うちパティシエじゃなくてソバ屋なんですけど」
望月「あはは! でも、麻衣ちゃんならきっとカワイイのの作り方を知ってると思って」
宮田「それはまあ……あたしも手作りするつもりだったし、べつに邪魔じゃないけどさ」
望月「誰にあげンの?」
宮田「えッ!?」
望月「勅使河原くん?」
宮田「……違うけど……」
望月「えー。もっとほかのイイ男がいるってコトか。麻衣ちゃんも隅に置けないね、ひゅーひゅー!」
宮田(本気で云ってンのか、こいつ……)
望月「墨には置けません! 書道部なだけに! なんちて!」
宮田「……えーと、作業を再開しましょうか」
望月「そうだね。……あー! そういえば大江くんのこと忘れてた!」
宮田(どきッ)
望月「でもまあ、どうせ義理だし、日曜だし、わざわざ作らなくてもイイか……」
宮田「ちょ、ダメだよ! しっかり手作りってアピールして渡さないと。同じ書道部員なんだからッ」
望月「そうなん? えっ、トリュフってこれ入れるの? 塩って書いてあるけど……」
宮田「カナダのバレンタインはそうなんだってさ! はい、ドバドバ入れて!」

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