映画にやってきた仲良し三人組
三輪「高校生1枚……はい、学生証」
日野「小学生1枚! お金はうしろのママが払います」
加茂「ちょっ! 待てって、おい、日野ちゃーん!!……」
ほのぼのとめはね……
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観賞後、おなかがへった三人組
三輪「えーと、明太スパゲティと、アイスミルクティ」
加茂「がっつり食いたいから、ハンバーグランチ、ライス大盛り」
日野「アン肝ポン酢と、ナスの浅漬けと……レバ刺ももらおうかな」
三輪「酒飲みっ!?」
ほのぼのとめはね……
さっぱりしたくて銭湯にも行きました。
日野「加茂ちゃん、またスタイルよくなったんじゃない」
加茂「三輪ちゃんこそ、またひとまわり巨乳になって、この男殺しっ」
三輪「日野ちゃん……思ってたより毛深っっっ!!」
ほのぼのとめはね……
マウスをクリックするゆかり。
大江「すごいチカラ入ってますね、このブログ……」
望月「三輪先輩はこーゆーのホント得意ですね!」
三輪「まーねー。あとはみんなの作品をスキャンしてupすれば完成」
日野「わたしたち書道部のブログか……ちょっと緊張しちゃう」
三輪「みんな携帯からでいいから、じゃんじゃん更新してね」
大江「ぼくもそろそろ買おうかな……ソフトバンクの学割で」
加茂「こら! ソフトバンクごっこはやめろ! なんてな」
大江「そういえば加茂先輩はあの白い犬に似てますね」
加茂「殺すぞコラ」
望月「……部長さんのお姉さんの鵠沼書道部のHPとはリンクしないんですか?」
日野「あら、なんでよしみのトコの知ってるの?」
望月「勅使河原くんにメールで教えてもらいました!」
大江(ショック……ふたりはメールをやりとりする仲なのか……)
加茂「ゆかり、ふふふ……早く携帯を手に入れたほうがいいな」
大江「なんで嬉しそうなんですか……」
日野「三輪ちゃん、よしみのトコもいいけど、まずは私のインターネットとリンクしてよ」
望月「えーっ! 部長さんホームページもってるんだ、意外〜!」
三輪「日野ちゃん、用語の使い方がちょっとダサいわ……」
日野「いいからいいから、えーとアドレスは、と……」
加茂「どんなページなん? やっぱり書道のページ?」
日野「いえ、個人的趣味のページよ。見てのお楽しみ〜」
望月「わくわく……」
開かれたページを見て、みんな目を疑った……!!
ほのぼのとめはね……
七年まえ、プリンスエドワード島のとある岬。
母「……今夜の便で帰るわ」
父「もう引きとめてもムダか……」
母「ゆかりのこと、よろしくお願い」
父「二度と会わせることはできないぞ」
母「覚悟のうえよ。最後に10分だけ時間をちょうだい」
ゆ「あ、ママー」
母「ゆっくん、こっちいらっしゃい。潮風でこんなにほっぺたが冷えて……」
ゆ「ママ、あったかーい……どうしたの? ママ泣いてるの?」
母「…………」
ゆ「パパにいじめられたの? どっか痛いの?」
母「……違うのよ。ゆっくん。よく聞いて」
ゆ「?」
母「強い人間になるのよ。強いというのは、優しいということ」
ゆ「……?」
母「わからないかしら、そうね、あれをごらんなさい」
岬のさきの波打ち際に、白い毛のおおきな獣がいた。「ワホ! ワホ!」
母「あれは、この島原産の珍獣、ワホリアン・ハスキー犬よ」
ゆ「大きい! 魚をとってる!」
母「あの犬はトドより大きくなって白熊より強くなるけど、ホントはとても優しいの」
ゆ「ほんとだ! カモメに魚をあげてるよ」
母「ね、優しいでしょ……」
ゆ「うん、わかった。ゆっくん、あの犬みたいになる! ワホワホ!」
母「……ゆっくん、いい子ね……ううっ」
ゆ「いつか、あの犬を飼えるといいなー!」
母「…………ゆっくん……ゆっくん……」
遠吠え「ワホ! ワホ! ワホ!」
ほのぼのとめはね……
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