ベッドで呆然とするゆかり。となりで加茂が煙草に火をつけた。
加茂「ふー……」
大江「……」
加茂「……よかったろ?」
大江「あ、はい……」
加茂「わたしが初めての相手だなんて幸せなヤツだ」
大江「ありがとうございます」
加茂「22にもなって経験ナシなんて、どんだけだよ」
大江「すいません……」
加茂「いいかげん望月のことは忘れろよ。相手は金メダリストで国民的スターだぞ」
大江「そんな……でも」
加茂「現実を見て、素直に楽しめっての。ほら、こんなふうにさ……」
大江「あっ……そこはヤバいです!」
加茂「ふふふ。すぐ元気になるな。もう一回か」
大江「お願いします」
加茂「一回につき、借金2万ずつ棒引きしてもらうけど、いいか?」
大江「ま……まじっすか……まぁ仕方がないですね……はぁはぁ」
加茂「こーゆーときだけ聞き分けがイイな。まったく男ってやつは……」
大江「すいません」
加茂「あとな、ひとつだけ、コトの最中に先輩先輩って叫ぶのやめろ。あれ萎える」
大江「でも、7年に渡ってスリこまれてますから……」
加茂「杏子って呼べよ。許すから」
大江「きびしいっすね……あ、そうだ! 望月さんって呼んじゃダメですか?」
加茂「……」
大江「あーっ、それ以上、歯を立てないでッ!……」
ほのぼのとめはね……
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