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ほのぼの○○……
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桜井「ぐすっ……ぐすっ……師匠……うわあああ……」
稲葉「いつまで泣いてんだよ」
桜井「だって……師匠が……わあああ」
稲葉「死んだヤツのことはいったん置いといて、ケガ人をしっかりおぶってくれよ」
桜井「ぐすん……あ、ごめん」
稲葉「おれの腕と足も、忘れないで持ってきてるだろーな!」
桜井「ちゃんと持ってるだろ……」
稲葉「たしかに坂田のことは残念だった。だがな、ヤツは自分の意志で死を選んだんだ」
桜井「わかってるよ」
稲葉「いま大事なのは、生き残っている人間を見捨てないことだ! 違うか?」
桜井「……」

桜井(くそっ、ひとの肩ごしにエラそうな……)
桜井(レイカさんの命令じゃなかったら捨てていくところだ)
桜井(意外と重いんだよな、稲葉)
桜井(あーあ、風さんはイイな……たけしをかついでるといったところで、めっちゃ軽いもんな)

ふと、桜井とたけしの目があった。
たけしは、風の肩から身軽にとびおりると、桜井のほうへトコトコ走ってきた。

桜井「え……?」
たけし「いいから……ほら」

稲葉をぐいっと背負うと、力強く歩いていくたけしであった。

ほのぼのガンツ……
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栗山「……あ、また来たわよ」
桑原「ここ運ばれてくるの、いったい何人目やねん?」

稲葉「いてぇ! いてーいててて! 桜井ゆっくり下ろせよ!」
鈴木「レイカちゃん、つきそってくれてありがとう。あとは自分で歩けるよ」
稲葉「いてえっつーの! おれは足一本しかないんだぞ!」

ニシ「……」

栗山「おふたりさん、大丈夫? とくにそちらのイケメンのかたは重傷ね」
稲葉「くそっ、桜井のやつ。坂田が死んで鬱だからって、おれのこと雑に扱いやがって……」
鈴木「わたしは右手と左手だ。あなたは……?」
栗山「右手を……。みんなはぬらりが相手なのに、わたしだけ般若なのが恥ずかしい」
桑原「星人相手に恥ずかしいもクソもあらへん。向こうの方が強かったちゅーだけの話や」
鈴木「おや、そちらの大阪弁のキミはずいぶんひどくヤラれてるね。手足全部かい?」
桑原「それだけやないでぇ、あはあは、あひゃひひゃ……」
栗山「そっとしておいてあげて。彼、とても、その……傷ついているから」
鈴木「これはなんという悲劇だ……すまん、気づかなかった」

ニシ「……」

稲葉「それにしても、たけしとかレイカとか、だいじょうぶかな?」
栗山「心配してもしょうがないわ。生き残ってる者に希望を託しましょう」
鈴木「なんか申し訳ないよね。ボクらほとんど戦わずにリタイアしちゃったから」
稲葉「まあ、ラッキーじゃね? おれたち生き残り確定なんでしょ」
桑原「四肢欠損ボーナス! あひゃっ!」
鈴木「いいのかなあ……ほんと申し訳ない」

ニシ「……ほのぼのガンツ……」

桜井「リーダー、どこいくの?」
レイカ「ちょっとあのひとと話してくるわ、ツラそうにしてるから……」

氷川「指いてぇ……」
レイ「あなた、その手で大丈夫なの?」
氷川「ハンターに心配される筋合いはない」
レイ「あなたのお仲間や、わたしらのケガ人たちと一緒に隠れてていいのよ」
氷川「ごめんだね」
レイ「でも一応あなたのケガは四肢欠損に入るから、生き残りフラグがたっているのに」
氷川「それをわざわざ、ぬらりと最終決戦に挑むなんてもったいない……てか」
レイ「……」
氷川「ふん、おれの身を案じている場合か?」
レイ「いけないの?」
氷川「おれは、おまえらハンターたちの東京チームの宿敵だぜ」
レイ「わかってる……けど、いまは同士でしょ」
氷川「わかってねえよ。前々リーダー(和泉)も、前リーダー(玄野)もおれが殺ったんだ」
レイ「……」
氷川「ぬらりとの決戦が終わったら、もちろん現リーダーも殺してやる」
レイ「!」
氷川「誰なんだ、いまのリーダーは?」
レイ「加藤くん加藤くん! あたし関係ないから!」

ほのぼのガンツ……

山咲杏「わあっ! レイカや。ほんまにレイカがおるー。加藤くんの云った通りや」
レイカ「は? あ、あ、どうも……」

杏「ヤバイわー。本物や。テレビで見るより顔小さいなぁ」
レ「そ、そうですか?」
杏「髪さらっさらやん。シャンプーなに使こうてん?」
レ「カネボウのSALAですけど」
杏「ああ、CMやってるもんなあ。それにしてもスタイルええなあ。小池栄子よりデカいちゃうん」
レ「えーと……大阪チームのかたですか?」
杏「おっと! いい忘れとった。ナニワのリア・ディゾンこと山咲杏ちゃんでーす」
レ「……」
杏「なんでツッコまんの! これだから東京もんは……」
レ「あ、すいません……(ぎょーん)」
杏「あわわ、ぬらりが来たで……逃げながらしゃべろうか! 飴たべる?」
レ「いりません……」
杏「あのな、ひとつ訊きたいことあるんやけど……失礼かもしれんけど」
レ「なんでしょう?」
杏「こないだワイドショーで叩かれとったやん。試写会でフテくされた態度をしたって」
レ「はあ……そうですね」
杏「あかんやろ、アイドルがあんな態度してたら」
レ「あの日は、ちょうど池袋のミッションの次の日で、体力的にも精神的にも落ちこんでて……」
杏「そうなん? 加藤くんに聞いたでー。解放されるリーダーの子に告ったんやて?」
レ(あのおしゃべりクソ野郎!)
杏「無意味やろ。記憶飛ぶねんで。アッホやなー。ウケるわマジで」
レ「……」
杏「あれ、ちょっと怒った? わたし言い過ぎか。まあエエよな、もう友達やもんな!」
レ(ぎょーん、ぎょーん、ぎょーん!)

ほのぼのガンツ……

桜井「トンコツさん、おなか減ったね」
トン「あ、あそこの行列のお店に入ろうよ」
桜井「……あー、やっと座れた」
トン「なんにする?」
桜井「ぼく、チャーシューメン! あとぎょうざ」
トン「あたし、塩」
桜井「あれっ? えっ……」
トン「匂いが苦手なの……」

ほのぼのガンツ……
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