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ほのぼの○○……
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栗山「指だいじょうぶ……?」
氷川「おまえこそ肘から先だいじょうぶかよ」
栗山「あっちでぬらりと戦っているハンターたちに比べたら大したことないわ」
氷川「そうだな……見ろよ、あのカッコツケ、頭から落ちてやんの。傑作だな」
栗山「それにしてもヘンよね。吸血鬼ならこの程度の傷スグ治るはずなのに」
氷川「星人の攻撃が相手だと、かってが違うみたいだな……」
栗山「そういうことは早く云ってよ」
氷川「すまん……」
栗山「あと、気になってたんだけど」
氷川「なにが」
栗山「私たちの刀のもちかたって……おかしくない?」
氷川「……」
栗山「ヒーくん、もしかしてそのせいで指を斬られたんじゃ……」
氷川「おい見ろよ、こんどはESP男がはじけたぞ。たまんねーな」
栗山「ごまかさないで。わたしの目を見て」
氷川「……あ、はい……」

ほのぼのガンツ……
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栗山「指だいじょうぶ……?」
氷川「何回おなじコト訊いてんだよ」
栗山「だって気になって気になって」
氷川「なにが?」
栗山「ひーくんの中指がなくなったらさ……アレするときに不便なんじゃないかなって……」

えろえろガンツ……

桜井「トトロでしょ!」
坂田「いーや、ラピュタだろ」
桜井「日本人ならトトロに決まってるんです! トトロは日本人のココロです!」
坂田「トトロは日本止まりだろうが。世界に通用するのはラピュタなの」
レイ「うるさいと思ったら……なんの師弟対決してんのよ」
桜井「あっ、レイカさん! レイカさんはもちろんトトロ派ですよね」
レイ「宮崎作品なら断然ハウルよ。じつはちょっと声で出演してまーす」
坂田「バラエティで宣伝するゲストかよ」
稲葉「ナウシカだな……コミックスも全巻もってるぜ」
全員(だれも聞いてないっつーの)
かぜ「魔女の宅急便……」
鈴木「ボクはね、えーと、蛍の墓かな。あれは泣けるね」
レイ「鈴木さん、それは……ごにょごにょ」
鈴木「ああ、宮崎監督じゃなかったのか……じゃあ、たぬき合戦ぽんぽこかな」
レイ(もう訂正するのメンドイや……)
たけ「マックロクロスケー! マックロクロスケー!」
栗山「もののけ姫。斬りあいカッケーから」
氷川「ラピュタでいいよ。ムスカ大佐みたいなのがおれの理想だ……」
加藤「なんでだれも千尋をあげないんですか? あなたたちには神隠し的な経験がないから!」

桜井「いまんとこトトロとラピュタの2対2ですね!」
坂田「どうでもいいんじゃね……」
桜井「だめっす! ナンバー1作品を最後は彼に決めてもらいましょう! おーい西くん!」

にし「え……エヴァ……」

ほのぼのガンツ……

加藤「おい、腕大丈夫か……」
童貞「すごい出血や、もつんかコレ」
ニシ「……はぁっ、はぁっ。ひとりで歩ける。放せよ……」
加藤「しかし……」
ニシ「おまえの肩なんて借りてられっかよ」
童貞「西くん、無理せんほうが」
ニシ「ほっとけ。……100点はオレが獲るんだ」
加藤「おい見ろ! 東京チームまでやられてるぞ!」
童貞「ほんまや、うわっ、やっべ……」
加藤「ケガ人多すぎだろ。坂田さんの姿が見えないけど……」
童貞「おっおい、西くん! そないカラダでどこ行くつもりや!」
ニシ「鈴木のおっさんや稲葉っちのケガに比べたら、こんな腕の一本ぐらい……」
加藤「むりだ、やめろ!」

ニシ「放せって!!」

加藤「……」
童貞「……」
ニシ「……おれには……おれにはガンツしかないんだっ……」
加藤「西……」
ニシ「きさまみたいに守るべきものなどないさ。それに社会から愛されてもいない」
童貞「西くん……」
ニシ「でも、だからこそ、戦うべき理由ってのがおれにはあるんだ……」

西くん、三歩進んだところで、出血多量により死亡……

ほのぼのガンツ……

栗山「指だいじょうぶ……?」
氷川「やべー、どっかに落とした」
栗山「マジ!?」
氷川「おまえを片手でおぶって、もう片手でおまえの落ちた腕をもっていたら……」
栗山「あ? わたしのせいって云うの?」
氷川「い、いや、べつに……」
栗山「どこで落としたのか覚えてないの」
氷川「ここ何か月か、作者からも忘れられた存在だったからなぁ」
栗山「再生しないの?」
氷川「切り傷程度ならともかく、トカゲじゃねぇんだから、その部分がないとムリだ」
栗山「あ、いいもの見っけ!」
氷川「なんだよ……」

栗山は地面に落ちていた手首を拾った。ぬらりのふきとばした西の右手だ。

氷川「いやだ! それだけは!」

ほのぼのガンツ……
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