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ほのぼの○○……
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ゾッド(いいなぁ、あんなに強くなって……)
ゾッド(魔子宮に飛びこむことによって、使徒の限界を凌駕するとはなぁ……)
ゾッド(黒い剣士とか、ガイゼリックとか余裕じゃね?)
ゾッド(もしかしたら白い鷹すら倒せる力をゲットしちゃってたりして……)
ゾッド「……」

ソニャ「ゾッドちゃん、マジな顔して、な〜に考えてるンかしら?」
ゾッド「べっ、べつにッ!」

ほのぼのベルセルク……
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日野姉妹、入浴中……

ひろみ「いーち、にー」
よしみ「さぁん!!」
ひろみ「……ど、どうしたのよ、よしみ? 急にヘンな声をだして」
よしみ「べつに……つづけなよ」
ひろみ「よーん、ごー」
よしみ「ろぉく!!」
ひろみ「もー、なんでニワトリが絞め殺されるような声だすのよー。心臓に悪いじゃない」
よしみ「ひろみィ。書の練習も大事だが、たまにはテレビも観たほうがイイぞ」
ひろみ「目が悪くなっちゃうし……」
よしみ「手遅れだッつーの」
ひろみ「くだらない番組ばっかりなんだもん。興味ない」
よしみ「ある程度ハヤリのネタを知っとかないと、部員たちとコミュニケーションがとれんだろう」
ひろみ「えーッ! よしみン、そんなトコまで気をつかいながら部長をやってるの?」
よしみ「とーぜん。字がうまいだけじゃ部長はつとまらないんだよ。ルネッサーンス!」
ひろみ「あッ。アレなら知ってる! ゆーたいりだつー!」
よしみ「古いから。それにソレ、中学のとき、お楽しみ会で二人でやったネタじゃないか」
ひろみ「あのときはウケたよね」
よしみ「ウケたっていうか、失笑だったけどな」
ひろみ「あのとき、よしみン、重くて重くて……」
よしみ「ナニ云ってンだよ! 生まれてからずっと同じ体重だろ!」
ひろみ「妹のためにあのとき、お姉さんがどんだけ犠牲を強いられ苦しんだコトか……」
よしみ「わーったよ! そんな言いがかりつけるなら、今度はワタシが下になってやるよ!」
ひろみ「えッ? いまこのお風呂場で? 裸で?」
よしみ「ウチの風呂は広いからイケるだろ……さあイイぞ、来い」
ひろみ「じゃあ失礼いたしますね……」
よしみ「オイオイ、向きが反対! 背中から来いよ!」
ひろみ「あっ、アハハ、ゴメンゴメン。……よしみン顔が真っ赤だけど、のぼせちゃった?」
よしみ「う、うるさいっ!」

ほのぼのとめはね……

ひろみ「トントン」
よしみ「入ってまーす」
ひろみ「ドンドンドン!」
よしみ「入ってるってば!」
ひろみ「ちょっと……急いでよ、よしみン……」
よしみ「ンな急に云われてもなあ……次の列車は前々駅を通過しました、ってトコだから」
ひろみ「このあとパパと、おじいちゃんも待ってるんだから早くして」
よしみ「わたしは三日も出ないで苦しんでるってのに、なんでおまえだけ快調なんだよ」
ひろみ「繊維質をとらなきゃダメよ。半紙でも食べてみたら?」
よしみ「そんな部長いたら、部員ぜんぶ逃げるわ!」
ひろみ「ふぅふぅ……」
よしみ「オイオイ、やばそうだな。こっちもそろそろだから、もうチョイ我慢しろ」
ひろみ「いーち、にー、さーん……」
よしみ「数えンなッ! プレッシャーだわ」
ひろみ「なにかを耐えるとき、数を数えてると100まで耐えられそうな気がするのよ……」
よしみ「じゃあ数えろ」
ひろみ「きゅうじゅーいーち、きゅうじゅーに……」
よしみ「飛ばすにしてもホドがあるだろ!」
ひろみ「あうッ……もうダメ、よしみん、かわって……」
よしみ「待て……ほら……いまそこに……キターーーーーーーっ!」

じゃー、ゴボゴボ……

よしみ「ふ〜。地球に生まれてよかったー」
ひろみ「……」
よしみ「待たせたな、入ってイイぞ。……どうした、暗い顔をして?」
ひろみ「よしみンのあと、クサくて入れないよ……学校のトイレまで我慢する……」
よしみ「あのな! 天使みたいなフリしてても、匂うのは一緒だかんな! 双子ナメンな!」

ほのぼのとめはね……

山咲「この戦いが終わったら、四人で一緒に住むンやからねッ。死んだらアカンで!」
加藤「え……」
山咲「なに、微妙そうな顔して」
加藤「いや、えーと……どっちに住むのかなと思って、東京と大阪……」
山咲「そりゃ決まっとるやろ。阪神戦の中継がないトコなんて生きてけへん」
加藤「あ、おれ巨人ファン……」
山咲「あんな不倫クソ野郎が選手会長やってるよーなチームはアカン!」
加藤「おれというリーダーがいなくなった場合、東京チームは……」
山咲「ええッ、レイカがリーダーやったンちゃうん? 加藤クンあんな単独行動してたくせに」
加藤「……」
山咲「それよりズタボロの大阪チームを新生するほうが、燃えてくるもんないか? アハハ」
加藤(童貞クンと、役立たずの女三人のチームかよ……ケイちゃん、おれはどうすれば?)
山咲「あ、もちろん高校は辞めてもらうから」
加藤「ええッ、それは……」
山咲「働いてもらわな、四人で食ってけへんやろ。大丈夫、あたしも高校中退だから!」
加藤「そーゆー問題じゃなくて……」
山咲「あたしが働いてるキャバで、ちょうどホールの男の子が不足してッからさ」
加藤「キャバなの!?」
山咲「オンナがコドモかかえて生きてくのは難儀なもんやで」
加藤「水商売はちょっと……おれ、こう見えて未成年だし……」
山咲「まあ当面は、あたしが君らの保護者代理というコトにしといてやな、二年経ったら籍いれような」
加藤「籍!?」
山咲「戸籍とか、親権とか、役所での申請とか、めんどくさいンは任しといて。馴れてるから」
加藤「それは心強いコトで……」
山咲「ダテにこの歳で、バツ2をくらってないで! アハハー」
加藤「えッ……バツ2って……」
山咲「あらら、しまった、黙ってるつもりだったのに。まあ気にせんといてやアハハー」
加藤「くッ……意識の外からの攻撃……」

ほのぼのガンツ……

大江「あのゥ、先輩たち……そんな小っちゃな紙になにを書いてるんですか?」
加茂「……ふふん、ゆかりよ。さすが帰国子女だけあって、日本古来の風習に蒙昧なコトよのゥ」
大江「いやあ、そんな」
三輪「ゆかりちゃん、褒めてるのとは違うから」
日野「大江くん、これは七夕というのよ。私たちが書いているのは短冊」
大江「はああ、これがタナバタですか。タンザクって色とりどりでキレイですね」
加茂「これに願いを書いて笹に飾るのだ」
三輪「ゆかりちゃんも書く? まッ、書いた願いが叶うとは限らないけど」
大江「やってみます!」

日野「……どれどれ、なにを書いた?」
大江「世界平和……」
加茂「つまらんコト書くなよ」
大江「じゃあ、洞爺湖サミット成功……」
三輪「地球規模のコトから離れなさい」
大江「女子柔道インターハイ制覇……」
加茂「べつにおまえの祈りなんかなくても、望月なら楽勝だろ」
大江「うう、おっしゃる通り」
日野「あまり深刻に考えずに、自分の簡単な願望程度のコトを書けばいいのよ」
大江「先輩がたはなにを書いたんですか?」
三輪「オトコがほしい」
加茂「オカネがほしい」
日野「オイシイものが食べたい」
大江「ひねりなさすぎですよ……」
加茂「なんだとコラ。笹のさきに吊るされっぞ」
大江「そーだ、いま一番大事なお願いを思いつきました!」
三輪「なになに? ……「少年サンデーよりスピリッツ」? なんなのコレ」
大江「ええ、主人公とヒロインの恋愛面において、青年誌のほうがやっぱり発展する余地があるかなあと」
加茂「なにワケわかんねーコト云ってんだ、てめー」
大江「あー! やぶかないでくださいよ!!」

ほのぼのとめはね……
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