山咲「この戦いが終わったら、四人で一緒に住むンやからねッ。死んだらアカンで!」
加藤「え……」
山咲「なに、微妙そうな顔して」
加藤「いや、えーと……どっちに住むのかなと思って、東京と大阪……」
山咲「そりゃ決まっとるやろ。阪神戦の中継がないトコなんて生きてけへん」
加藤「あ、おれ巨人ファン……」
山咲「あんな不倫クソ野郎が選手会長やってるよーなチームはアカン!」
加藤「おれというリーダーがいなくなった場合、東京チームは……」
山咲「ええッ、レイカがリーダーやったンちゃうん? 加藤クンあんな単独行動してたくせに」
加藤「……」
山咲「それよりズタボロの大阪チームを新生するほうが、燃えてくるもんないか? アハハ」
加藤(童貞クンと、役立たずの女三人のチームかよ……ケイちゃん、おれはどうすれば?)
山咲「あ、もちろん高校は辞めてもらうから」
加藤「ええッ、それは……」
山咲「働いてもらわな、四人で食ってけへんやろ。大丈夫、あたしも高校中退だから!」
加藤「そーゆー問題じゃなくて……」
山咲「あたしが働いてるキャバで、ちょうどホールの男の子が不足してッからさ」
加藤「キャバなの!?」
山咲「オンナがコドモかかえて生きてくのは難儀なもんやで」
加藤「水商売はちょっと……おれ、こう見えて未成年だし……」
山咲「まあ当面は、あたしが君らの保護者代理というコトにしといてやな、二年経ったら籍いれような」
加藤「籍!?」
山咲「戸籍とか、親権とか、役所での申請とか、めんどくさいンは任しといて。馴れてるから」
加藤「それは心強いコトで……」
山咲「ダテにこの歳で、バツ2をくらってないで! アハハー」
加藤「えッ……バツ2って……」
山咲「あらら、しまった、黙ってるつもりだったのに。まあ気にせんといてやアハハー」
加藤「くッ……意識の外からの攻撃……」
ほのぼのガンツ……
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