ひろみ「トントン」
よしみ「入ってまーす」
ひろみ「ドンドンドン!」
よしみ「入ってるってば!」
ひろみ「ちょっと……急いでよ、よしみン……」
よしみ「ンな急に云われてもなあ……次の列車は前々駅を通過しました、ってトコだから」
ひろみ「このあとパパと、おじいちゃんも待ってるんだから早くして」
よしみ「わたしは三日も出ないで苦しんでるってのに、なんでおまえだけ快調なんだよ」
ひろみ「繊維質をとらなきゃダメよ。半紙でも食べてみたら?」
よしみ「そんな部長いたら、部員ぜんぶ逃げるわ!」
ひろみ「ふぅふぅ……」
よしみ「オイオイ、やばそうだな。こっちもそろそろだから、もうチョイ我慢しろ」
ひろみ「いーち、にー、さーん……」
よしみ「数えンなッ! プレッシャーだわ」
ひろみ「なにかを耐えるとき、数を数えてると100まで耐えられそうな気がするのよ……」
よしみ「じゃあ数えろ」
ひろみ「きゅうじゅーいーち、きゅうじゅーに……」
よしみ「飛ばすにしてもホドがあるだろ!」
ひろみ「あうッ……もうダメ、よしみん、かわって……」
よしみ「待て……ほら……いまそこに……キターーーーーーーっ!」
じゃー、ゴボゴボ……
よしみ「ふ〜。地球に生まれてよかったー」
ひろみ「……」
よしみ「待たせたな、入ってイイぞ。……どうした、暗い顔をして?」
ひろみ「よしみンのあと、クサくて入れないよ……学校のトイレまで我慢する……」
よしみ「あのな! 天使みたいなフリしてても、匂うのは一緒だかんな! 双子ナメンな!」
ほのぼのとめはね……
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