セイラ「どうかなさって?」
ミライ「……え」
セイラ「フォークをもったまま、ぼーっとしちゃって」
ミライ「あ……ああ」
セイラ「ぜんぜんランチが進んでないじゃない」
ミライ「最近、食欲がなくて……よかったら私の分も召し上がる?」
セイラ「けっこうよ」
ミライ「はぁ〜……」
セイラ「悩み多きため息、って様子ね」
ミライ「わかる?」
セイラ「わかるわよ。いつだって、わがままにつきあわされるのは男でなくて、女のほうなのよね」
ミライ「そうそう!」
セイラ「ブライトも、なにを考えているのだか……」
ミライ「ブライト?」
セイラ「いつまであなたに個室を与えず、ブリッジで毛布一枚で寝かすつもりかしら?」
ミライ「あ……ああ、それね……」
セイラ「あんなんじゃ寝た気になれなくって? 疲れもとれないでしょうし」
ミライ「まあ、そうだけれど……」
セイラ「もっと強硬にプライバシーを要求するべきよ。あの艦長、鈍感きわまりないから」
ミライ「ええっと、セイラ、私が悩んでいるのは寝不足のせいじゃなくて……」
セイラ「あら、失礼……そうよね、女ですものね、私たち……危険な男に魅力を感じてしまうのは」
ミライ「そうッそう!」
セイラ「あなたまでシャアが気になってしかたないとは……」
ミライ「シャア?」
セイラ「最近、妙に勘が鋭くて……あの男がWBに近づいてくるのがたまにわかるの」
ミライ「んー、その感覚はなんとなく共感できるとはいうものの……」
セイラ「たしかに見目は良いものね……ジオンとはいえ」
ミライ「素顔を見たことがあって?」
セイラ「あッ、イヤ……」
ほのぼのオリジン……
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