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ほのぼの○○……
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加茂「おい、ゆかり、忘れてないだろうな、きょうは……」
大江「はいはいわかってますよ。お返しでしょ」
三輪「あらー、義理だったから気をつかわなくていいのにぃ」
大江(といいつつ受けとりはするんだよな……)
加茂「なんだこれ? 500円ぐらいか? ショッボイの」
大江「バレンタインにチロルチョコだったひとのセリフですか!?」
三輪「ゴディバか。ゆかりちゃんにしてはまあまあのチョイスね」
大江「ありがとうございます」
日野「こっちの大きな包みはなに?」
大江「わー! そっちは先輩たちのじゃないから、開けないでください!」
三人「……」
大江「な、なんですか、不気味にしずまりかえって」
加茂「残念だったな、ゆかり……きょうは金曜日」
三輪「あなたの本命は、いまごろほかの男と乱取りでもやってるころよ」
日野「大江くん、恋の内股、大すかし……ってとこね」
大江「そ、そんなぁ……」

ガラガラっ

望月「こんちわーす」
加茂「あれっ、うわさをすればなんとやら?」
望月「黒いうわさじゃないでしょうね。あー重かった。ハイこれどうぞ!」

ドサドサっ

日野「うわー!! これ全部ホワイトデー?」
三輪「すごい量ね……100個は下らない?」
加茂「さすが学園のマドンナは違うな」
大江「マドンナって死語ですよ、先輩……」

三人娘(それにしても負けた……ガクリ)

望月「内訳はですね、柔道部と、となりの剣道部と、クラスの男連中と、となりのクラスの……」
加茂「もういいよ」
三輪「明らかにバレンタインでくばったチョコの数を上回ってない?」
望月「一人じゃ食べきれないし、それに減量しなきゃいけないので、書道部で食べてください」
日野「ありがとう、望月さん」
三輪「男どもにとっては哀れねー……」
加茂「哀れといえば、もうひとりお返しを渡そうとしているヤツがいるぞ、ひひひ」
大江「わー! 云わないでくださいよ。ごく自然に渡そうと思っていたのに」
加茂「どうやってあの巨大な包みを自然にわたせるというのだ」
望月「え、大江くんからホワイトデーもらえるの? 超うれしいんだけど」
大江「ほ、ほんとに?」
望月「だってチカラいれて作ったもん! バレンタインのチョコ、大江くんと勅使河原くんの分」
大江(勅使河原くんにも上げてたのか……)
望月「あれ、へんなこと云った?」
大江「いや、大丈夫……」

三人娘(あたしらは遠くにはなれて見守ってようかのぅ……)

望月「で、わたしにくれるのってコレ? すごデカ。開けていい?」
大江「うん、どうぞ」
望月「ぬいぐるみだ! 白い! 大きくてフカフカだ!」
大江「ごめん、トイザらスでそのサイズしかなかったんだ(うそ)……ピースみたいだろ」
望月「ほんとだ、似てるよ、ワホワホ!」
大江(よかったら……ぼくだと思って……夜いっしょに寝てくれちゃったりなんかして……)
望月「ちょうど部屋にこういうの欲しかったんだよね。ありがとう」
大江「えっ、ほんとに!?」
望月「打ちこみの練習用にさ。——そりゃあ背負い! わー、ぴったりだ」
大江「だ……ダミー山下……」

ほのぼのとめはね……
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