大江「毎度ありがとうございました〜……」
麻衣「お父さん、ランチのお客さんみんな帰ったよ!」
店主「おう、おつかれさん! よし、千円やるから、どっかで腹ごしらえしてきな」
大江「あ、いつもありがとうございます」
麻衣「大江くん、いこっ!」
麻衣「またあそこのジェラートにしよっ」
大江「ボクできればガッツリ牛丼とか食べたいんだけど……」
麻衣「ダイエット中だからダメっ。あそこのジェラートは豆乳使っててヘルシーなんだから」
大江(あしたから別行動にしてもらおうかな)
麻衣「ラムレーズン美味しい! ねえねえ、きょうのランチ、わりとヒマだったよね」
大江「そうだね、もうすぐお盆もおわりだしね……」
麻衣「夏休み終わったらどうすんの、バイト?」
大江「どうしよう、部活あるし」
麻衣「続けようよ〜。大江くん辞めたら麻衣サミしいよ。お父さんも残ってほしいって」
大江「あ、キモチはうれしいです……」
麻衣「ねっねっ。土日だけでも!」
ゆかりは、きのう休憩中にバッタリ会った望月の険しい顔を思い出していた。
(どうしようかな……。どうせ土日はあんまり望月さんと書道部で会えないしな)
(なんだかんだいって、麻衣ちゃんと一緒に仕事してるの楽しくなってきたし……)
大江「じゃあ、バイト続けようかな、週末だけ……」
麻衣「やった! あ、文化祭とか試験中とかはちゃんと休みを考慮するからさ。土日手当もあるし」
大江「ウマいこといって、またボクひとりだけ働かせようって魂胆じゃないよね?」
麻衣「大丈夫、夏休み終わったら浅田さんが出てくれるようになるから」
大江「あ、浅田さん?」
麻衣「超巨体のパートのオバちゃんだよ! トロいしワキガだし注文まちがえるし、もー最悪。
麻衣あんまりいっしょに働きたくなかったから、大江くんが代わってくれて助かるぅ!」
大江「……」
ほのぼのとめはね……
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