がらがらっ
加茂「こんちゃーす!」
三輪「あいかわらず暑い部室ね〜」
大江「あれぇ? 先輩たち、どうしたんですか」
加茂「海の家のバイトが終わったから、一年たちのハンコづくりがどうなったか見にきたぞ」
三輪「望月さんは来てないの?」
大江「彼女なら30分で仕上げて、とっくに帰りましたよ……」
加茂「そうかそうか、それは寂しいのう。ひっひっひ」
三輪「ゆかりちゃんも一応完成? ちょっと見せてよ……あー上手上手!」
影山「コラー! おまえたち、そんな派手な私服で学校へ来るな!」
加茂「わあ、いたのか妖怪ハゲ山」
三輪「きょうは書道しにきたわけじゃないから、固いこと云わないでよ」
影山「本来なら学校に許可をとってないバイトも禁止なんだぞ。用がないなら帰った帰った!」
加茂「ハイハイ。ゆかりを引きとったら帰りますよ」
三輪「さっ、帰り支度して、ゆかりちゃん。かき氷でも食べにいこ」
大江「え! 先輩がたのゴチですか、やったあ!」
影山「…………」
加茂「どうしたハゲ山? さびしげなヅラ……じゃなくてツラをして」
影山「うるさいっ」
三輪「あらら。先生も一緒に、かき氷、行きたいのかな?」
影山「べっ、べつにそんな……」
加茂「うちらじゃ、鵠沼の女教師のかわりになりませんが、それでもよろしくて?」
影山「あーあー、わーわー、聞こえなーい!」
大江「行きましょうよ、先生。きょうは一日ボクにつきあっていただいてありがとうございました」
影山「まあ……大江がそういうんならな……」
加茂「おっ、それならハゲ山、あのボロ軽自動車をまわしてくれよ」
三輪「校門前で待ってるから、急いでね。じゃあ行こう」
影山(くそ……がまんだがまん……)
ほっこりとめはね……
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