ガリガリ……ゴリゴリ……
影山「……」
大江「……」
影山「遅いなあ、望月……」
大江「そうですね……」
影山「女の子が柔道なんてよくやるよなあ」
大江「はあ」
影山「……彫れた?」
大江「もうちょっとです」
影山「急がなくていいんだけどね……夏休みなんてヒマだし」
大江「……」
影山「鵠沼の笠置センセイ、いまごろなにやってんのかなあ」
大江「さあ……?」
影山「あのminiクーパーの男と海でも行ってんのかな。あーあ」
大江「やっぱり付きあってるんですかね、あの二人」
影山「付きあってないワケないでしょ。お寺に迎えにくるぐらいだよ」
大江「そうですね」
影山「ボクもフェアレディZでも買おうかな。いま乗ってるのスズキの軽だからさ」
大江「……」
影山「……そういえばさあ」
大江「なんですか?」
影山「どうして大江は世界史をとらなかったん?」
大江「あっ、スイマセン、影山先生の授業を選択してなくて」
影山「いや、べつに非難してるわけじゃなくて、ちょっと訊いてみただけだから」
大江「なんというか……日本をずっと離れていたから、逆に日本の歴史をよく知りたくて」
影山「わかる、わかるよ、うん」
大江「スイマセン……」
影山「でもさあ、なんで書道部の連中は揃いも揃って世界史をとらないのだろうと思ってさ……」
大江(望月さん、はやく来て〜)
ほのぼのとめはね……
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