祖母「ほんとにごめんなさいね、ケイちゃん」
義之「いやー、じつにお見苦しい姿を……すまんかった、ケイちゃん」
加茂「はあ、いきなり風呂場の扉をあけた私もいけなかったですから……」
加茂(いつのまにかピンクレディーのケイちゃんになってるし……)
加茂(それにしてもビックリしたなあ……オトコの人の下半身ってあんななの?)
加茂(ゆかりもあんなグロテスクなもんブラさげてるのだろうーか、おええ〜)
祖母「スイカは残念だったわね」
加茂「あー、いえ、海の家からタダで拝借してきたものでしたから、にゃはは……」
義之「オレが責任をとって、ぜんぶ処理するからさっ」
加茂「食べるんですか?」
義之「いや、ムシたちに食べさせる」
加茂(ぞぞぞぞっ……)
義之「カブトやクワガタをいっぱい育ててんだよ。これが近所のガキに高値で売れてな。見たい?」
加茂「虫は苦手でなんで、遠慮しときます……」
加茂(ゆかりのママが逃げてったの、わかる気がしてきた……)
祖母「それにしても驚いたわねぇ。ゆかりにまさかこんなカワイイお友達がいるなんて」
義之「まったくだ。去年までカナダで雪だるまと戯れてたと思ってたら、もう女の子と戯れてるとは」
加茂「……」
祖母「えーと、ゆかりのどこが気に入って付きあってるのかしら、ケイちゃん」
加茂「付きあってるというのは早いんですけど……」
義之「そうだそうだ。あんなまだ下の毛も生えてないようなヤツには早すぎるっ」
加茂「……あー、あえて云うならば、ゆかりくんの字の美しさですね。おばあさんに教わったとか」
祖母「あらー! うれしいこと云ってくれるじゃない」
義之「なぬ、字がうまけりゃケイちゃんと付きあえたのかよ。オレも真面目に習字やっときゃよかったな!」
加茂(どつきたい……どつきたい……どつきたい……)
ほのぼのとめはね……
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