室谷「……はぁっ……はぁっ」
中山「しっかりしてぇ！ しっかりしてぇなノブやん！」
室谷「目が……目が見えねえ……ごぼごぼっ」
中山「いやああ！ ノブやん、ノブやん！」
山田「内側からヤラれとるわ。黒アメ部屋に帰らんかぎり、手のホドコしようがないわ」
中山「そんなこと云わんといて、あんたナースやろ、なんとかしてぇや」
山田「こっちかて桑原のアホ背負わされて大変なんや！ ……コラ、手首ないのにおっぱい触ろうとすな！」
桑原「……はぁっ……はぁっ」
山田「べつの意味でハアハアしおって……」
中山「あ、ヤバい、またぬらりが近づいてきたで」
山田「くそっ、いつまで右往左往してなアカンねん」
中山「——スミちゃん、たいへん！ ノブやん息してない！」
山田「ちっ、マジかいな。とりあえずこっちに隠れて……」
桑原「いてぇ！ そっと下ろせやボケぇ！」
中山「ノブやん！ いやああああ！ ノブやん起きてぇぇ！」
山田「落ち着けちゅーねん。AEDないかな。しょうがない、心臓マッサージと人工呼吸するで」
中山「やりかた分かんないよ！」
山田「うちが心マしながら指示するから、ミポリンは人工呼吸して……そうそうまずは気道を確保して」
中山「ふーっ！ ……ふーっ！」
山田「その調子！ ……がんばれがんばれ。がんばれノブやん。4回もクリアした強者やろ……」
桑原「うー、うー」
山田「なんじゃいボケ！ いま忙しいっちゅーねん！」
桑原「うー！」
山田「おまいは呼吸とまってないやろ！ 唇つきだすな！」
ほのぼのガンツ……
PR
ジジジ……
山咲「ふう、転送完了っと。どこやココ？ あれって異人館かな。神戸か……」
室谷「杏、やっと来おったか。おまえで最後やぞ」
山咲「あれぇノブやん、わざわざ待ってたん？」
室谷「まあな……」
山咲「ええのに。あたしは単独行動って云うとるやろ」
室谷「ほっとけんのや。守ったる」
山咲「大きなお世話やねん！ あんたいつもヒトの獲物よこどりして。あたしかて100点ほしいんや」
室谷「勝手に解放なんかさせへんで……それより、前のミッションでの約束、忘れてないやろな」
山咲「……なんやったっけ？」
室谷「ごまかすな！ 累計300点とったらセフレになる云うたやろ！」
山咲「セフレなんて云うてへん。友達云うたんや。と・も・だ・ち」
室谷「ガキの使いか。エロ抜きで大人の男女がフレンヅになれるワケあるかい」
山咲「うざいわボケ。ノブやんにはミポリンという恋人がいてるやろ」
室谷「あんなドブス……。何度生き返らせても、すぐ死におるし」
山咲「なんてこと云うん。いまの聞かれてたらミポリンに殺されるで」
中山「……聞いてたで……」
室谷「げっ！！ ステルスってたんかよ！」
中山「どの口でドブス云うてん、ノブやん？ 泣きながら死ぬなって、すがりついたの誰だっけ？」
室谷「堪忍……堪忍や！ おれのハニーはお前だけやで、ミホ。一生いっしょに居てくれや〜」
中山「浮気したらチンポにXガンちゅー約束やったよな……」
室谷「ちょちょちょー、それだけはマジ堪忍して！」
山咲「アホらし。ほっといて星人さがしにいこ……」
桑原「待ってたで、杏……。ミッションなんて岡にまかせて、ホテルいこか」
山咲「もういややー、こんなチーム！」
ほのぼのガンツ……
岡「学生時代ピンポンやってたんや！」
ずずーん……
山咲「とうとう倒した……？」
童貞「あのぬらりひょんを……」
加藤「いやっ！ まだだ！」
ジジジ……
山咲「加藤くん、あたま半分消えてんで」
加藤「えっ！？ 終了？」
ほのぼのガンツ……
たけ「筋肉ライダー！ おなかへったよ」
かぜ「そうか、パンの耳があるぞ」
たけ「もうそれ飽きた……」
かぜ「土手に行って野草を摘もう。魚もすくえるかもしれない」
たけ「イヤだ。苦いもん。プリンが食べたい……」
かぜ「プリンだって！？ ダメだダメだあんなもん！」
たけ「なんでー？ おいしいよ」
かぜ「知らないのか、あれは猫の脳みそからできてるんだぞ」
たけ「うそー！？」
かぜ「野良猫をいっぱい回収してきてだな、脳みそを集めて、ミキサーにかけて……」
たけ「うげー！！ おえー！！」
かぜ「うらごしして冷やして固めたら完成だ、そんなのが食べたいのか！」
たけ「うう、もうヤダ……じゃあチョコが食べたい」
かぜ「ちょ、チョコ！？ あれはネズミの血からできてるんだぞ！」
レイカ「……風くん、よかったらお金貸すけど……」
ほのぼのガンツ……
たけ「……ねえ筋肉ライダー、寝ちゃった？」
かぜ「どうした、眠れんのか」
たけ「うん……このダンボールのお布団、さむくって」
かぜ「もうちょっとで春だ。それまで我慢せい」
たけ「わかったよ……。もっと筋肉ライダーにくっついてイイ？」
かぜ「おう、遠慮するな」
たけ「……」
かぜ「……」
たけ「ねえ筋肉ライダー？」
かぜ「どうした？」
たけ「せっくすって、なーに？」
かぜ「ぶほっ！ どこで覚えたんだ、そんな言葉！」
たけ「よくママと、そのお友達の男のヒトが云ってた」
かぜ「……男って、おまえを蹴ったヤツか？」
たけ「うん。それで、よくベッドの上で、せっくすしてた。ボクはその間ベランダに出されてた」
かぜ「なんという、すさんだ環境だ……」
たけ「ママはいじめられてるみたいな声をあげてた。泣いてるみたいな」
かぜ「……あんまり思い出すな」
たけ「ボクが、ママをいじめるな！って叫ぶと、男に缶のビールをかけられた」
かぜ「ツラかったのう。いつか筋肉ライダーがその男に天誅をくらわしてやるからな」
たけ「でも一番イヤだったのは、男がママのおっぱいを吸ってたコト」
かぜ「……」
たけ「ぼくのおっぱいなのに……ぼくだけのママだったのに……」
かぜ「泣くな、男じゃろうが……」
たけ「……ぐすっ……ひくっ」
かぜ「……たけし。よかったらオレのおっぱい吸ってもいいぞ」
たけ「固いからイヤ……」
かぜ「だよな……」
ほのぼのガンツ……
かぜ「どうした、眠れんのか」
たけ「うん……このダンボールのお布団、さむくって」
かぜ「もうちょっとで春だ。それまで我慢せい」
たけ「わかったよ……。もっと筋肉ライダーにくっついてイイ？」
かぜ「おう、遠慮するな」
たけ「……」
かぜ「……」
たけ「ねえ筋肉ライダー？」
かぜ「どうした？」
たけ「せっくすって、なーに？」
かぜ「ぶほっ！ どこで覚えたんだ、そんな言葉！」
たけ「よくママと、そのお友達の男のヒトが云ってた」
かぜ「……男って、おまえを蹴ったヤツか？」
たけ「うん。それで、よくベッドの上で、せっくすしてた。ボクはその間ベランダに出されてた」
かぜ「なんという、すさんだ環境だ……」
たけ「ママはいじめられてるみたいな声をあげてた。泣いてるみたいな」
かぜ「……あんまり思い出すな」
たけ「ボクが、ママをいじめるな！って叫ぶと、男に缶のビールをかけられた」
かぜ「ツラかったのう。いつか筋肉ライダーがその男に天誅をくらわしてやるからな」
たけ「でも一番イヤだったのは、男がママのおっぱいを吸ってたコト」
かぜ「……」
たけ「ぼくのおっぱいなのに……ぼくだけのママだったのに……」
かぜ「泣くな、男じゃろうが……」
たけ「……ぐすっ……ひくっ」
かぜ「……たけし。よかったらオレのおっぱい吸ってもいいぞ」
たけ「固いからイヤ……」
かぜ「だよな……」
ほのぼのガンツ……
- HOME -