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ほのぼの○○……
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ファ「セルピコ、まだ起きてるのか?……」
セル「おや。眠れないのですか、ファルネーゼさま」
ファ「たいへんそうだな、代わろうか?」
セル「いえ。ファルネーゼさまに火の番をさせるワケにはいきませんよ」
ファ「……」
セル「……思えば、ガッツさんたちにくっついて、ずいぶん長い旅になりましたよね」
ファ「そうだな。遠くへ来たもんだ……」
セル「アルビオンでのことがずっと昔のように思えます」
ファ「聖鉄鎖騎士団のころより、いまの旅の暮らしのほうが好きだ……」
セル「……」
ファ「もう二度と戻れない。戻らない。己を偽り、存在しない神を崇め、人を焼き殺す仕事など……」
セル「それが……イイと思います……」
ファ「どう思う、セルピコ? わたしの罪はいつか消えるのだろうか?」
セル「罪だなんて」
ファ「それともこの罪の意識にずっと魂をすり減らしながら、醜く生きていくのが贖罪なのか?」
セル「どんな身の処しかたを選ぼうとも、ボクはファルネーゼさまについてきますよ」
ファ「答えになってない! おまえはいつもはぐらかす!」
セル「……じゃあ、ガッツさんに尋ねてみたらいいじゃないですかッ」
ファ「……」
セル「あなたがすがりたいのはボクではなくて、ガッツさんでしょ。違いますか?」
ファ「セルピコ……」
セル「云わせてもらえば、あなたの本質は昔から変わってない。神をガッツさんにスリ変えただけだ!」
ファ「……やめてくれセルピコ……すまなかった……」
セル「……いえ、ボクも云い過ぎました」
ファ「わたしはいつも人の気持ちってモノを考えずに、自分の気持ちだけを云ってしまうんだ……」
セル「そう分析できるようになったぶん、ファルネーゼさまは進歩なさってますよ……」
ファ「そうだろうか……そうかもしれんな……」

ガッツ(……おーい、いい加減にしろ、煮え切らないふたり。
    こんな気まずい空気じゃ起きられねぇじゃねえかよ。おしっこ……)

ほのぼのベルセルク……
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店員「いらしゃいませ〜……あ、ターパサのみなさん、毎度どうも」
トン「よっ、チェンさん久しぶり! 席あいてる?」
店員「4名さま窓際のお席へご案内〜。きょうは鶏がイイの入ってるアルヨ」
ナン「朝からずっと鍛錬だったから、おなかペコペコだよ!」
店員「みんな決まった?」
シャ「おれ麻婆定食と水餃子」
ペー「チンジャオロース定食ご飯大盛り」
トン「ラーメンとチャーハンセット、トッピングでチャーシューと味玉」
ナン「冷やしつけめんとギョウザと杏仁豆腐」
店員「なんだ、だれも鶏を食べないアルか」
シャ「ああ……じゃあ水餃子をとりけしてバンバンジーください」
店員「わかたアル。少々お待ちを……」

ターパサたちは顔を見合わせた「よし、みんな、そっと席をチェンジだ……」

店員「お待たせしましたアル〜。まずはチンジャオロース大盛りライスがそちら」
ペー「……」
店員「つけめんぎょうざがアナタで、チャーハンセットがそっちね」
ナン「……あ、ハイ」
トン「トッピングもちゃんと揃ってる」
店員「最後のひとがマーボーとバンバンジーで、オーケーね? ごゆくりドゾー」
シャ「……」

トン「やっぱりすごいな、チェンさんは……」
ナン「注文を全部暗記したうえで、われわれ四ツ子の顔を完璧に区別するとは……」
シャ「若サマでさえ曖昧なのになあ……」
ペー「とりあえず食うか、さめないうちに」
トン「うむ」
シャ「この鶏、うまい……」

この店員が、のちのラクシャスであることを、 未だ修行中の四ツ子たちは知る由もなかった……

ほのぼのベルセルク……

ゾッド(いいなぁ、あんなに強くなって……)
ゾッド(魔子宮に飛びこむことによって、使徒の限界を凌駕するとはなぁ……)
ゾッド(黒い剣士とか、ガイゼリックとか余裕じゃね?)
ゾッド(もしかしたら白い鷹すら倒せる力をゲットしちゃってたりして……)
ゾッド「……」

ソニャ「ゾッドちゃん、マジな顔して、な〜に考えてるンかしら?」
ゾッド「べっ、べつにッ!」

ほのぼのベルセルク……

キャスカ(あーあ、まいったなぁ)
キャスカ(完ッッぺきに、タイミングを間違えたよなぁ……)
キャスカ(だってさあ、ガッツと顔あわせるの気まずかったンだもん……蝕のあと)
キャスカ(グリフィス相手にあんなに乱れて、あたしったら……)
キャスカ(だってスゴいんだもん、なんなのあれ、ゴッドハンドって)
キャスカ(ゴッドハンドっていうより、ゴッド……ゴホンゴホン!)
キャスカ(……で、気まずいから、とっさにアホのふりをしちゃったンだよね)
キャスカ(あーとか、うーとか云って、我ながら名演技だったわ、あれは)
キャスカ(いや、すぐ「なーんちゃって」っていうつもりだったんだよ、ホントは!)
キャスカ(ホントだって! ネタバラシのタイミングを間違えただけだってば)
キャスカ(そしたらガッツのやつ、いきなり外に飛びだしていっちゃってさあ、帰ってこねーし)
キャスカ(やっと帰ってきたと思ったら、こっちが流産しちゃうし)
キャスカ(もう「ドッキリでした〜」って雰囲気じゃないんだよね、参ったよ)
キャスカ(復讐に燃えて、黒い鎧に巨大な鉄塊かかえて、全然冗談なんか通じないよ、あれじゃ……)
キャスカ(ま、イイんだけどね、べつにこれでも)
キャスカ(戦いに参加しなくてすむしさ……一晩中、亡者相手に剣を振るなんてかったるいよ〜)
キャスカ(メシとかも準備しないでイイし、焚火の番とかも免除されるし)
キャスカ(なにより、ひとと口をきいたりしないですむってのが楽だよね)
キャスカ(こう見えて面倒くさがりなんよ、あたし)
キャスカ(いまなら云える、鷹の団時代はそーとームリしてたよ)
キャスカ(……まあ、記憶が戻ったふりをするのは妖精島についてから考えればイイかな)
キャスカ(ずっとつかなくてもイイんだけどね、ぶっちゃけ……)

セルピコ「あれ? キャスカさん、きょうはごきげんですね」
キャスカ「あーうー……」
セルピコ「はいはい、リンゴですか? いま皮をむいてあげますから」
キャスカ「うーあ!」

ほのぼのベルセルク……
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