ボイド「待たせたな……」
フェム「いえ」
ボイド「で、なんだ、改まって話ってのは?」
フェム「その……云いだしにくいんですが……」
ボイド「もったいぶるな」
フェム「スイマセン……その、ぼく、肉をさずかりたいんですけど……」
ボイド「ふー……。なるほどな。だと思ったよ。おまえも一服どうだ?」
フェム「いえ、遠慮しときます」
ボイド「理由はなんだ? ユービックたちにイビられてるからか」
フェム「たしかに人間関係がしっくり行かないというのもあるんですが……」
ボイド「あのな新入り。どんな現場だって最初はそんなもんよ」
フェム「わかってます、わかってます」
ボイド「わかってねーよ。おまえゴッドハンド入りして何年だ?」
フェム「そろそろ三年です」
ボイド「いくらなんでも音を上げるのが早すぎねーか? どんな屁タレでも216年は辛抱するぜ」
フェム「……」
ボイド「現世にもどったとして、いくアテはあんのかい?」
フェム「アルビオンの卵使徒が絶望に近づいてます……」
ボイド「へええ、リサーチずみってか。もう決心はくつがえせないようだな」
フェム「はい……城をとることしか考えられなくて……」
ボイド「わーったよ。深淵の親方にはオレからうまく云っておこう」
フェム「スイマセン。ゴッドハンドに拾っていただいたご恩は、一生忘れませんので」
ボイド「しめっぽくなるのはゴメンだぜ。そうだ、餞別に使徒たちをいくらか分けてやろう」
フェム「本当ですか、助かります」
ボイド「いま脳みそ内の因果律変更エディタを起動するからな……よいしょと」
フェム「とりあえずゾッドは欲しいですね」
ボイド「ハイハイ、ゾッドね。ロクスもどうだ?」
フェム「ぜひください。あとグルンベルト、ラクシャス、アーヴァイン……」
ボイド「よくばりだなぁ。……そうだ、あいつはどうだ? 軍団の目覚まし時計になるぞ」
フェム「コケーのことでしたら、いりません」
ほのぼのベルセルク……
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