栗山「ねえ、どうするの……」
氷川「……」
栗山「このままおとなしく帰る気?」
氷川「……」
栗山「ハンターたち、みんな玄野クンの兄さんに気をとられて、油断しきってるわよ」
氷川「わかってる」
栗山「解散してバラバラになられたら面倒でしょ。殺るンなら、いまのうち一気に……」
氷川「うるさいな、すこし黙ってろよ」
栗山「わたしの腕も治ったし、もう足を引っぱらないわよ」
氷川「気づいてないのかよ。パンダがこっちをジッと見てる……」
栗山「……」
氷川「1センチでも刀を伸ばしたら、その瞬間に殺られるぞ」
栗山(ぞッ……)
氷川「まるで親の仇でも見つけたみたいな目をしている……」
栗山「なにか恨みを買うようなコトでもしたの」
氷川「身に覚えはないケド……」
栗山「……あ、ドアが開いた。みんな解散するみたいよ」
氷川「とりあえずクラブへ帰ろうか、今夜のとこは……」
栗山「手ぶらで? 仲間を何人も殺られてるッていうのに」
氷川「仕方ないだろ。あんなおっかないヤツに睨まれてンだから!」
栗山「ねえ……ついてくるわよ……」
氷川「わかってるよ……思ってたより足が速いな……ふうッ、ふうッ……」
栗山「クラブの場所を知られたらヤバくない? 二手に別れて逃げましょう」
氷川「まッ、待てって。あいつの狙いは明らかにオレだろ! はあッはあッ」
栗山「運がよかったらクラブで落ち合いましょ! じゃあね」
氷川「ズルいぞ、ひとりだけ……!」
氷川(はあッ、はあッ……ヤバい、あと10メートルもない……)
氷川(ドクン、ドクン)
氷川(ジーザス……っ!!)
ほのぼのガンツ……
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