師匠が超能力を教わったのは、女だった。
いまの坂田・桜井みたいにコンビを組んで、大阪で戦っていた。
女の超能力はハンパでなく、坂田以上に肉体の衰えがひどかった。
女は常にいっていた。「わたしが死んでも甦らせないで」
しかし坂田は女にゾッコンだったので、あるミッションのあと甦らせてしまった。
坂「……だってよぅ、目の前に生き返らせる手段が あるのに、ほおっておくなんでできるかよ!」
女「……あなたにもいつかわかるわ、それは結局命を粗末にすることなのよ」
女はさらに二回死んで、坂田はそのたびに甦らせた。
ミッションのたびに女は衰え、全身がむしばまれ、容貌も老婆のそれになった。
女は坂田を憎んだ。「なんの権利があってこんな仕打ちをするの……」
坂田は答えられなかった。
つぎのミッションで、女はど級の超能力を使って死んだ。
坂田がガンツに頼んでも無理だった。「超能力女は廃車でし」
坂田は絶望して、みずからの解放を選んだ。
しかし記憶がかんぜんに消えたわけではなかった……
ほのぼのガンツ……
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