喫茶店にて。
加茂「おーい、こっちだ」
大江「……あー、すいません、お待たせしちゃって」
加茂「いいってことよ。悪いな、呼び出して」
大江「いつものことですから……コーヒー下さい」
加茂「……どうだ、就職活動は」
大江「おかげさまで市役所で決まりそうです。それより卒業論文が……」
加茂「あいかわらず日本語で苦労してんのか」
大江「はあ、まあ……加茂先輩はどんな調子ですか」
加茂「まともな勤め人だったら、こんな時間にブラブラしてるだろうか」
大江「……」
加茂「そんな目で見るなよ。こういう生活も気楽でいいぜ」
大江「そういえば、そのジャージ、半年前に会ったときも着てましたね」
加茂「うるさいな。おまえもつきあわないか? あそこのパチ屋、一時開店だぞ」
大江「遠慮しときます……」
加茂「日野ちゃんとか、三輪ちゃんはどう? うわさ聞く?」
大江「まあ、たまには……部長さんとこの双子の赤ちゃん、かわいかったですよ」
加茂「日野ちゃん似? テッシー似?」
大江「部長さんですかね。三輪先輩は、加茂先輩がメールくれないって嘆いてました」
加茂「だって、絡みづらくてよ〜。あいつ裏切ってイイとこ就職しやがって」
大江「……」
加茂「……おっと、ぼちぼち……」
大江「あ、ハイ。……えーと、5万でいいですか」
加茂「わりーな、いつもホントに。今月まじピンチでよ」
大江「あの……おもいきって云うんですけど……」
加茂「……」
大江「こういう生活は……そろそろやめにして……ぼくへの返済も……」
加茂「んだぁ? 説教かコラ」
大江「……いえ、そういうつもりじゃ……加茂先輩のためを思って……」
加茂「調子こいてると、ファーストキスの練習相手になってやったこと、望月にバラすぞ」
大江「……」
ほのぼのとめはね……
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