ある日の部室……
加茂「なあ……望月よ」
望月「なんですか?」
加茂「ふと思ったンだが、なんでおまえ柔道なんて始めたんだ?」
三輪「あ、アタシもひそかに気になってた」
日野「そういえば女の子にしては珍しいわよね」
大江「……(臨書するフリしながら聞き耳をたてている)」
望月「えー、きっかけですか? いや、たいしたコトはないっスけど……」
加茂「もったいぶるなよ」
三輪「道場にカッコいい男の子がいたとか?」
日野「もしかして、いつぞやのラブレターの差出し人ってその人だったりして!?」
大江「部長さん、目をキラキラさせすぎです……」
望月「そんなんと違いますよー。きっかけは、あるマンガです」
加茂「マンガ……柔道部物語か?」
望月「あんな汗臭そうな男子柔道部に憧れるワケないじゃないですか……」
三輪「あ、わかった。YAWARA!じゃない? 女子柔道といえば」
望月「ブブー。私は制服で人を投げ飛ばして、下着を見せるようなコトはしません」
日野「女子柔道なら、そばっかすっていうのもあったよね。週刊チャンピオンで」
望月「ソバ屋の娘が主人公のやつですよね……わたしソバ屋の娘ってキライなんですよ」
大江「えーと、ぷりんせすARMYだと思うんだけど……少女コミックの」
加茂「なんで男のおまえがそんなタイトルを知ってるンだよ」
望月「というか、だれも花マル伝をあげないのは何ゆえですか……ヤンサンなのに……」
三輪「えっ、花マル伝なの? きっかけ」
望月「いや、ぶっちゃけ、ちゃいますけど……」
日野「柔道一直線? コータローまかりとおる? 柔道愚連隊?」
加茂「ひかるチャチャチャ? ドカベン? いなかっぺ大将?」
三輪「そういえばスラムダンクの最初のほうでも柔道やってなかったっけ?」
望月「あのー、みなさん、そこまでマイナーなとこ挙げられるのに、なぜ肝心な一作を……」
ほのぼのとめはね……
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