不意に現れた日野姉妹。
その鏡像の女神のようなたたずまいに、ゆかりたちは度肝を抜かれた。
大江「ぶ、部長さん……どうしてボクの家に?」
麻衣「日野部長……(どっちがウチの部長だろう?)」
よしみ「これはこれは……宮田麻衣サン、入部して一月たらずで、もう他校の男子をたらしこむとは」
麻衣「(こっちか)……違うんですっ、日野部長!」
よし「スパイ活動の一環としても少々品に欠けるところだな。勅使河原が知ったらどう思うだろう」
麻衣「そっ、それだけはご勘弁を!」
加茂(あっ! このオンナ、鵠沼の一年か。たしかビリっけつの21位だった……)
ひろみ「大江くん、失望しました」
大江「部長さん、これには複雑ないきさつというものが……」
ひろ「たしかにうちの部で、あなたの扱いにはイロイロ行き届かない点があったと思う」
大江「誤解なんです。ボクと麻衣ちゃんはまだそんな……」
ひろ「まだ?」
大江「いえ……」
ひろ「でもお願い、これだけは分ってほしいの。いま書道部は問題をおこすワケにはいかないのよ」
大江「はい……」
ひろ「不純異……イエ、不祥事なんかで甲子園にイケなくなったら、はずかしいと思わない?」
大江「その通りです」
ひろ「望月さんには黙っておきます。彼女もインターハイ直前で微妙な立場だから」
大江「すいません……」
そのとき、ふたたびゆかりの父・義之が姿をみせた。「修羅場おわったか〜」
大江「と、父さん……(さすが修羅場馴れしてる人だ)」
義之「お〜、これだけ女子高生がそろってると、夕焼けニャンニャン思い出すなあ!
真ん中もっこり水曜日! メロン切ったから、みんな下においで〜!」
ほのぼのとめはね……
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