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ほのぼの○○……
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大江「えい! 10で革命です!」
加茂「おっ、ここで来たか〜」
大江「いつまでも部長さんを大富豪の座にのさばらしておくワケにはいきませんよ」
日野「……5が2枚」
大江「パス」
加茂「パス」
日野「4が3枚。3とジョーカー。ジャックで革命返し。1が2枚でアガリ」
大江「……うう」
加茂「ゆかり、どんな勝算があったうえで革命したんだよ」
大江「どおりでカード交換で中途半端なカードをよこすと思った……」
日野「どういう状況にも対応できるようにしとくのが資本家というものよ」
大江「ごもっともです」
日野「さあ、約束ね。わたしが5連勝したから、あなたたち半紙20枚書くこと」
加茂「日野ちゃーん、マケてよぅ、10枚で勘弁して」
日野「ノー」
加茂「こうしよう! もうひと勝負して、こっちが勝ったら半分、負けたら倍!」
日野「だめったらだめ。というか、わたしが負けるわけないでしょ」

がらがら……

望月「こんちわー」
加茂「うっ、やべ! トランプ隠せ!」
望月「ちょっと先輩たち! 字の練習しないで、なにやってんですか!」
日野「望月さん、柔道部は……?」
望月「虫の知らせがして抜けだしてきました! 案の定ですね。隠したものを見せてください!」
大江「ごめん、これ……トランプやってたんだ……」
望月「ページワン? ババ抜き?」
大江「大富豪……」
望月「四人そろったからにはコントラクト・ブリッジですね! さあ今夜は徹夜よ」
日野「しょ……勝負の鬼……」

ほのぼのとめはね……
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加茂「ゆかりー。そっち読み終わったのあるなら貸してくれ」
大江「あ、はい……どーぞ……」
加茂「熱心になに読んでんだ」
大江「りぼんです」
加茂「男子高校生が読む雑誌かよ」
大江「ほっといてください。そういう加茂先輩こそ近代麻雀の愛読者のくせに」
加茂「うちの部って、みんな読むものバラバラなー。だからこそ回し読みできるんだが」
大江「日本に帰ってきてなにが良かったって、マンガがすぐ読めるとこですね」
加茂「……なんか聞いた覚えがあるセリフだな」
大江「三輪先輩とかってなに読んでましたっけ?」
加茂「あいつはヤングユーとかそっち系だ。で、日野ちゃんはボーイズラブの同人が大好き」
大江「きめぇwwwww」
加茂「あ、おまえ、いまの反応を日野ちゃんに聞かれたら退部ものだぞ」
大江「うっ、うそですよ!」
加茂「望月は?」
大江「少年ジャンプとかヤンジャンとかアニマルとかです」
加茂「さすが戦闘民族」
大江「ベルセルクやガンツやハンターが好きって云ってましたからね」
加茂「ああ……わたしはダメだな。休載ばっかりしてるマンガは追いかけるのが苦痛になる」

大江の顔がさっと青ざめた。
「先輩……我々がそれを云ってはいけません。それだけは……」

ほのぼのとめはね……

玄野「あ……母さん、コレ、よかったら受けとって……」
母親「なによコレ」
玄野「ほら、今日さ……」
母親「だから中身はなんなのって訊いてるの」
玄野「お財布、安モンだけど……多恵ちゃんと一緒に選んだんだ。開けてみてよ」
母親「タエって、あのオタクっぽい女の子? ふーん……。あら、ヴィトンとちがうの?」
玄野「あ、ごめん……予算があんまり……」
母親「まあ一応もらっておくけど。飾っておける分、カーネーションのほうがよかったかしらね」
玄野「……えっと、母さん、もし今日予定がないんだったら、このあと一緒に食事でも……」

アキラ「あれー? 兄貴、帰ってきてたんだぁ。珍しい」

玄野「あ、アキラ……」
母親「アキラったら、早くパジャマ着替えなさいよ。もうすぐ予約の時間よ」
玄野「え……どっか出かけるの?」
母親「パパといっしょに銀座のほうにね。美味しいうなぎ屋があるっていうから」
玄野「三人きりで……だよね」
母親「当たり前でしょ。あんた、なんの連絡もなしにいきなり来るから」
玄野「……」

小島「あっ、ケイちゃん。どうだった?」
玄野「うん……」
小島「お母さん喜んでたでしょ? とってもかわいいお財布だもんね」
玄野「多恵ちゃん、ゴメン……一緒に食事はムリだって」
小島「あっ、そうなの、残念……。じゃあ、私のうちで私のママと一緒にご飯しよっ! ね?」
玄野「多恵ちゃん……!」
小島「いたたっ。どうしたのケイちゃん? そんな急に抱きしめたら苦しいよ……」
玄野「多恵ちゃん、好き好き……ぎゅー」
小島「……がはッ」
玄野「やべ、スーツ着たまんまだった……!」

素敵な母の日を……ほのぼのガンツ……

日野姉妹5歳、入浴中……

ひろみ「いーち! にー!」
よしみ「……」
ひろみ「よしみん、どうしたの? 入らないの?」
よしみ「ひるまに転んで、すりむいたおヒザがイタくて……」
ひろみ「だいじょうぶだよ、ほらっ」

ざぶーん

よしみ「いでぇぇぇ! ママー、ひろみに殺される!」
ひろみ「大丈夫大丈夫、さいしょシミても、じきに感じなくなってくるから……」
よしみ「……あ、ほんとだ」
ひろみ「ねっ! じゃあ100のつづきだ! さーん! しー! ごー!……」
よしみ「いでっ……いててて! 声と身ぶりがデカすぎて、はげしくお湯が揺れるっつの!」

ほのぼのとめはね……

猛スピードで携帯を打つ女子高校生。
三輪「……このクソやろうが……」

大江「み、三輪先輩……めっちゃ声をかけづらい雰囲気」
三輪「ん? ゆかりちゃん、なんか用?」
大江「三輪先輩、笑顔が恐いっす……あとその携帯をたくさんもってるのはなんですか?」
三輪「ああ、これは自演よ、自演」
大江「じえん?」
三輪「2ちゃんでさ、あるマンガのスレッドがあってさ「てにをはっ!」ていうの」
大江「ああ、そのマンガぼくも好きです」
三輪「そのスレにさ、「ほのぼのてにをは」ってクソSSを連投してるやつがいてさ……」
大江「ははあ」
三輪「そいつがウザくてたまんねーから、そいつの行き先をぜんぶ調べあげてさ……」
大江「そこまでしますか?」
三輪「IDを何度もとっかえながら否定的意見を浴びせてぶっつぶしてやろうと思って」
大江「自作自演ってやつですか」
三輪「そうそう。そのため加茂ちゃんや日野ちゃんや家族から携帯あつめてきた」
大江「そんな嫌いならNGすればイイじゃないですか」
三輪「ばーか、NGしたらヤツの動向を追えないじゃないかよ!」
大江「先輩、矛盾してるっす……」
三輪「とにかくいま忙しいから、用があるんだったらアトにして」
大江「あ、はい、すいませんおジャマして……」

大江(ふー、おっかなかったぁ……)
大江(そのSS書いているの、じつはボクだってこと、墓場までもってった方がよさそうだ……)

ほのぼのとめはね……
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