ゾッド「……」
ソニャ「ゾッドちゃん」
ゾッド「おまえか……鷹の巫女」
ソニャ「ま〜たそんなコワい顔をして、腕組みして仁王立ちしちゃってさ……」
ゾッド「ふん……」
ソニャ「使徒さんたちがみんな怖がってるよ。笑顔ってものを知らないワケ?」
ゾッド「そんなものは何世紀もむかしに捨ててきたな」
ソニャ「人としての喜びを何もかも捧げて、強者のみを求め殺戮に生きるなんて、だっさいよ」
ゾッド「……」
ソニャ「……またガイコツのひとのコト考えてる」
ゾッド「こらっ! オレの頭を覗くなと云ってるだろう!」
ソニャ「よっぽど好きなのねぇ、そのひとのこと」
ゾッド「好きというのとは違う……」
ソニャ「じゃあ、あなたにとって好きってのは、どういうことをさすわけ?」
ゾッド「……」
ソニャ「あっ、いま一瞬、女の人が見えたっ」
ゾッド「バカ! よせ!」
ソニャ「女の人と……男の子?」
ゾッド「妻と息子だ……」
ソニャ「……」
ゾッド「オレが戦にいってるあいだに村が略奪にあって……むごたらしく殺されたそうだ」
ソニャ「ふーん……」
ゾッド「400年ほど前のことだ……オレは絶望し、ゴッドハンドを呼びだした……」
ソニャ「ゾッドちゃん可哀想……」
ゾッド「同情などいらぬ……」
ソニャ「だって霊視してみたらさぁ、奥さんと息子さん、隣の村で生きてたみたいよ」
ゾッド「うそっっ!」
ソニャ「でも、すぐ再婚して幸せに暮らしたみたい。良かったね……
あれ、ベヘリットなんか握りしめて、どうする気、ゾッドちゃん?」
ほのぼのベルセルク……
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