セルピコ「あのー、ガッツさん……」
ガッツ「……ん?」
セルピ「みんなから離れて、ふたりきりで折り入ってお話が……」
ガッツ「……わかった」
ガッツ「……ここらへんでいいか」
セルピ「はい、十分です」
ガッツ「で、なんだよ」
セルピ「あのー、まことに申し上げにくいんですが」
ガッツ「早く云え」
セルピ「路銀のほうが……そろそろ底をつきかけていて」
ガッツ「……なんだ、そういう話かよ」
セルピ「もはや宿にとまるどころか、きょうの夕飯代にも事欠くありさまで」
ガッツ「ファル姉ちゃんはイイとこのお嬢様じゃなかったのか? ヴァンなんとか家の」
セルピ「出奔した身ですよ。アビニオンの時点でほとんどスッカラカンでした」
ガッツ「ほんとにヤバいのか? まじにまじで?」
セルピ「ほんとうです。パーティ増えすぎなんですよね……」
ガッツ「しょーがねーな。……ほら、これ使え」
セルピ「えっ……これは……こんなに?」
ガッツ「大事に使えよ」
セルピ「どこにこんな隠しもってたんですか? どうして云ってくれないんです!」
ガッツ「聞かれなかったからな……」
セルピ「……」
ガッツ「話はおわりか?」
セルピ「あ、はい」
ガッツ「……なんでぇ、てっきりオレぁ、またおまえが決闘を申しこんできたと思ったのによ」
セルピ「……ガッツさん……ひどい……まだ仲間だと思ってくれてないんだ……」
ガッツ「お、おい! 泣くほどのことかよ!」
ほのぼのベルセルク……
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