レ「ねえ風くん……ちょっと云いにくいことなんだけど……」
風「なんじゃい、レイカ?」
レ「そのスーツって、いつ洗ったの?」
風「一回も洗ってないが」
レ「そっちのノースリーブになってる学ランも……」
風「中学んときから、一回も洗っとらん!」
レ「だと思った……すごい匂いだもの……ホイホイのほうがまだマシ」
風「ほっといてくれ」
レ「風くんはイイでしょうけど……たけしくんが……」
風(ギク)
レ「最近おなじような匂いがしてきてるのよね……」
風「まあ、おれと暮らしてるからな」
レ「ふと思ったんだけど、お風呂とか入れてあげてる?」
風「……公園で水をつかうぐらいなら……」
レ「ちゃんとご飯食べさせてるのかしら? 育ち盛りなのよ」
風「おれは野草が主食だったけど、こんなに逞しくなったぞ」
レ「……私、思うんだけど……たけしくんはちゃんと収入ある人が育てたほうが……」
風「……」
レ「私がひきとってもイイと思うの。お金なら……その、グラビアで稼いでいるから」
風「……東京チームの結束も、これまでだな」
レ「待って、行かないで! ……大事なのは、たけしくん本人の気持ちじゃない?」
風「……」
レ「聞いてみましょうよ。たけしくんに。どっちと一緒に暮らしたいか。ねっ」
風「そんなの聞いてみるまでもない。たけしは筋肉ライダーが好きなんじゃ」
レ「さあ、たけしくん、どっちがいい?」
た「……」
風「筋肉ライダーだよな、なっ、なっ、たけし?」
た「……」
風「なに真剣に迷ってんだ、たけし……!」
ほのぼのガンツ……
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