加茂「わたし、メガマックのセット、コーラで」
三輪「マックフルーリーのオレオと、ナゲット。バーベキューソース」
日野「三角チョコパイとアイスコーヒーください」
加茂「……二階にする? 禁煙席あいてるかな」
三輪「あ、あそこの窓際にしましょう」
日野「いただきまーす」
加茂「いやー、きょうの部活もつかれたなー」
三輪「ほんとね。甘いもののおいしいコト」
日野「甲子園もまじかだからね。弱音吐いてる場合じゃないよ」
隣の客(えっ? この子たち高校球児!?)
加茂「おっ、窓のそと見てみろよ。望月がまた男と歩いているぞ。久我だ」
日野「柔道部の帰りね」
三輪「あの子もよくやるわね〜。月水金はボウズの子で、火木土はゆかりちゃんか」
加茂「ふたりを手玉にとって……いや鵠沼のイケメンもいるから、三人だな。悪女め」
日野「いったい誰が本命なのかしら?」
三輪「恋愛なんかしてる場合じゃないってのが実際のトコじゃないの?」
加茂「そうだな……、マジで忙しそうだからな、あいつ」
三人は、窓に映る自分らの顔を見つめた。
(なんであんな忙しい人間がモテて、あたしらみたいなマックで
ヒマつぶしている人間にはオトコができないんだろう……)
加茂「すこしは分けろよな……」
三輪「あっ、ごめん、ナゲット食べていいよ」
加茂「え? 違う違う。そーゆーコトじゃないって」
日野「いろんな意味で疲れてるみたいね、私たち」
三輪「そうね、笑ったほうがいいわ。スマイルゼロ円っていうし」
三人「いっせいの……ニコー」
ほのぼのとめはね……
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